眠れないなら横になるだけでもOK?すぐに生活リズムを変えることができない時は
眠りの悩み、あなたは一人じゃありません
こんにちは。漢方カウンセラーの青木優加です。
ねむりのサロンBlue Moonというねむりのお悩みにあらゆる方向からお手伝いするサロンと
「ねむりの保健室」という企業研修で、社員様の睡眠のお悩みサポートから生産性を高める研修講師をしております。
今回は、そんな企業研修でよくある質問の一つ
「毎日寝る時間が遅いんですけど、なかなか寝る時間を前倒しできません。眠れるときだけ早く布団に入ったほうがいいですか?」
というご質問についてお伝えします。
この質問、とても身近に感じられる方も多いのではないでしょうか。
睡眠の専門家として、この問題について深く掘り下げてみたいと思います。
なぜ「早く寝る」が難しいのか
なぜこんな質問が出てきたのかと言いますと
単純に「早く寝ましょう」と言われても、実行するのが難しいと思う方が多いからです。
そもそも、早く眠れない=就寝時間を前倒しすることができないのは睡眠の優先順位が他よりも低いことが原因。
ただし、睡眠の大切さをわかっていても
忙しい生活の中で習慣になっている生活リズムの変更が困難なことも多いです。
さらに、こんな気持ちや考え方がお布団に入ってもつきまとうのではないでしょうか?
・横になっても、なかなか眠れないのではないか
・「早く寝なければ」というプレッシャーが余計に眠りを妨げてしまう。
・「寝るくらいなら、何か他のことで自分の充実感を満たしたい」という気持ち
身体の休息と睡眠は別物。ソファや机で寝落ちしてしまう方は・・
重要なポイントは、「身体を休める」ことと「眠る」ことは、実は別の問題だということです。
また漢方では、人が休息をするためには「横になること」が欠かせない条件ともいえます。
座って休むだけでは、本当の意味での休養は得られず、身体を横にして何かに身体を預けて眠ることで休めると言われています。
机に向かったまま、寝落ちしてしまう。
ソファでテレビを見ながら、背中を預けて寝落ちしてしまう。
これは眠っている、という状態については眠らないよりはマシ、ですが
無理な姿勢で、リラックスした状態で眠っていないこともあり
せっかく身体を休めたつもりになっていても、起きてみると肩こりや、腰痛、ひいては頭痛も感じるなど
帰って身体を疲れさせてしまっていることも多いです。
就寝時間の前倒しができなければ、せめて「身体を横にして休める」ことは意識していただけると良いです。
実践的な改善アプローチ
1. まずは体を休めることから始めよう
では、「就寝時間を前倒しできない、早くお布団に入れない」という方に今日から少しずつできることをご提案していきます。
まずは「横になって身体を休める時間」を少しでもつくる
例えばですが、
・ソファでスマートフォンを見る時間があるなら、スタンドを利用するなど少しでも、手も腕も休める
・眠れなくても、身体を横にする時間を確保する
身体を休めるには、無駄な力がどこにも入っていないことが理想です。
できれば手も腕も、使うことから解放してあげてくださいね。
2. 段階的な改善を心がける
急に1時間就寝時間を前倒しにすることは難しいかもしれません。
また急に早くお布団に入っても、すぐに眠ることができない場合、「お布団に入ってもすぐに眠れない」という嫌な記憶が残ってしまいます。
そうなると、せっかくお布団に入っているのに質の良い眠りには逆効果。
適切に眠りについて、睡眠の質をUPするためのアドバイスが以下の3つです。
・5分や10分単位ですこーしずつ、就寝時間を早める
・毎週、眠る時間を早められる曜日などから始める
・週末と平日で、生活リズムが変わることは認めつつ、少しずつ両方のバランスを調整する(就寝時間をそろえていく)
急激なリズムの変更は、途中で嫌になってしまったり、結局続かない・・・という可能性があります。
あなたのペースで、少しずつ改善していくことが大切です。
また、就寝前のルーティンを作ることも効果的です。
例えば
・寝る1時間前にはスマートフォンの使用を控える
・温かいお茶などを飲みながら読書をする
など、リラックスできる時間もつくりながら、身体も心も、そして頭も眠る準備から始めましょう。
3日坊主でも、3回繰り返せば10日続いたことになります。
途中で嫌になってもあきらめないで。
小さな成功の積み重ねが、大きな変化、つまり自分の最適な就寝時間につながります。
最初から完璧を目指さずに。
今日は5分早く眠れた!
このくらいからの気持ちで、リズムを変えていってくださいね。
持続可能な改善を目指して
睡眠時間の変更を含めて、睡眠の改善は、決して一朝一夕には実現できません。
しかし、体を休めることから始めて、少しずつ習慣を変えていくことで必ず変化は訪れます。
完璧を目指すのではなく、自分にとって続けられる方法を見つけることが、長期的な改善への近道となります。
睡眠の質が上がることで、日中のパフォーマンスや気分、健康状態が改善されることは、多くの研究でも証明されています。
自分への投資として睡眠を見直してみてくださいね。
それでも眠れないときは
もちろん、ぐっすり眠るためのヒントはこれだけではありませんし、それぞれの方の生活状況によっても眠れない原因や工夫の仕方は異なります。
疲れ過ぎて眠れない、ストレスから気持ちが落ち着かなくて眠った気がしないかもしれません。
・そもそも起きる時間は遅くないか
・長い時間昼寝していないか
・カフェインをとり過ぎていないか
・適度に動いているか
など、ご自身の日常を振り返ってみることもしてみてくださいね。
それでも眠れないという方は、食事や生活の仕方、行動も見直し変えていく必要があるかもしれません。
自分では気づかなかった日々の習慣や癖でやっている意外なことが、不眠の原因となっていることもあります。
まずは自分の生活を見つめ直し、原因を見つけること。
そこから日々の生活に取り入れられることを一つずつ具体的にご提案します。
よりご自身に合った方法を模索したい方は、オンラインカウンセリング (13,200円)や施術(3,300円〜)もご利用くださいね。
ただ方法をご紹介するのでなく、お一人おひとりの原因がどこにあるかを見つけ、
より取り入れやすく続けることができるご提案をいたします。
体質改善には、長い時間がかかりますから、焦らず、長続きする方法を取り入れるのがポイントです。
「ねむりの保健室」「ねむりのサロン-ビジネスプラン」「stand.fm配信スタート」のお知らせ
- 7月より、オンラインでの個別相談や企業向けの「ねむりの保健室」出張サービスを拡大していきます。
特に在宅勤務と出社の混合環境での睡眠リズム作りに悩む方向けの新プログラムも計画中です。
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そんな方にご案内しています。
本当はゆっくり80分、しっかり心も身体も頭も休めていただきたい、という思いがありますが
ご希望に沿ってお時間を調整しておりますのでお気軽にお声かけくださいね。
- stand.fmにて眠りや更年期にまつわる音声配信を始めました。
stand.fmというSNSの音声配信アカウントより眠りや更年期にまつわるヒントをお伝えする音声配信をはじめました。
平日は毎日更新予定です。
よかったらお耳でお付き合いいただけましたら幸いです。
そのほか、新しいお知らせた詳細は公式サイトやSNSでお知らせしますので、ぜひチェックしてください。
睡眠の悩みを抱える皆さんに、より良い眠りとさわやかな朝をお届けできるよう、これからもサポートしてまいります。